2008年度 理事長所信
社団法人 銚子青年会議所 第45代理事長 澤田裕江
巻き起こせ!銚子JCムーブメント 〜感動の波動をこのまちに〜
戦後間もない1951年に、青年経済人としてより良い社会作りを目指し日本青年会議所が設立されました。それから約半世紀が過ぎた現在、国際青年会議所(JCI)では世界平和を大きなテーマとし、各NOM出身のメンバーが世界平和のために世界各地を日々飛び回っています。(社)日本青年会議所はより良い社会作りのために毎年様々な事業を推進し活動しています。私達(社)銚子青年会議所も設立来わがまち銚子をよりよくするために、行政への提言、まちおこしイベントの開催など、毎年趣向を凝らしたまちづくり事業を展開して参りました。 青年会議所活動は単年度制です。単年度制は、たくさんの事業や役職を経験することでメンバー自身が成長できるという目的もありますが、一方で、1年の事業で自分たちのまちや市民に何らかの影響を与えることができなければ、事業が無意味になってしまうという欠点もあります。そこに、私たちの活動の難しさがある訳です。本当に1度の事業で人に影響を与えることはできないのでしょうか。JCの活動に限らず、たった一度の出会い、体験が人生を変える事は多々あります。人の心を変える、動かすこととは何でしょうか?その一つは「感動すること」ではないでしょうか。感動を与えることのできる事業は、一度の体験でも長い時間市民の心に影響を残せることができるはずです。それならば、単年度制の欠点も解決します。感動を与えるためには、自分たちだけが感動してしまう自己満足でもなく、参加者の感動だけを求める冷めたものでもなく、私たちも感動し、参加者も共に感動することが大切です。 また、まちづくりのために市民の意識を変えていくには、私たちJCと市民との距離を近くすることが必要です。しかし、単年度制のためリーダーは毎年変わりますので近い距離を保つことすら難しいのが現状です。市民との距離が遠ければ私たちの思いも伝わりづらく、ましてまちを変えることなどできるはずもありません。JCという団体をもっとPRし積極的に参加、体験してもらうことを積み重ねていくことで信頼につながり、市民との近い距離を保っていくことができるでしょう。JCはいつでも市民の一番身近なまちづくり団体でありたいと望みます。近年会員数の減少に伴い以前のように事業展開が難しくなってきました。そうであるならば、様々なまちづくり団体とネットワークを構築し共に活動をしたり、個々の市民とコミュニケーションをとり市民のリーダーとして一緒に運動を進めていくことによって、より市民に必要とされる、頼りにされるJCとなっていくことができるでしょう。 本年、(社)銚子青年会議所は創立45周年を迎えます。時代とともにLOMが積み重ねてきた歴史を改めて振り返り、いつの時代も青年経済人としてのメンバーがまちを良くしようと熱い情熱で活動してきたことを誇りに思い、また、各方面の地元の方々に支えられてきたことを感謝し、5年後にやってくる創立50周年の記念の年に向けての準備の一歩を踏み出す一年にしたいと考えます。 最後に、私たちがまちを「より良くしたい」と考えるのは、今私たちが住みよいまちにしたいと願うこともありますが、それ以上に子供や孫、子孫たちが幸せに暮らせるまちを残したいと考えるからです。幸せなまちを作るために、現状を変え意識を変えていくために、小さな感動を一つずつ積み重ね、その感動の波動をまちじゅうに広げ、幸せな未来につながるムーブメントを起こしたいと思います。設立以来幾多の時代の波を越え、時代と共に銚子JCも歩んできました。今2008年の私達が出来ることを精一杯行い、活動して参ります。 |