波止釣りに注意!!

SOLAS(ソーラス)条約
SOLAS条約って?

SOLAS条約は「海上人命安全条約」と訳され、そのルーツは、1912年のタイタニック号の海難事故にさかのぼります。
この事故において、同船からのSOSを受信しながら救難に向かわなかった船舶の存在・救命ボートの定員が乗客乗員分
確保されていなかったこと・救命ボードの誘導にあたり一等、二等といった船客の階級で差別があったことなど
海難事故の対応として反省すべき点が多々ありました。
そこで、1914年に国際海事機関(IMO)において、遭難の際の取扱い、船舶構造や通信の安全上の技術基準
その他の海上における人命の安全のための取り決めが定められ、現在に至っています。
 
2001年9月の米国同時多発テロ事件の発生以後、世界の港に求められる国際標準が変わり
船舶・港湾施設の保安条項を追加した改正が採択されました。この改正SOLAS条約により
2004年7月1日の条約発効までに国際航海に従事する貨物船(500総トン以上)や旅客船が
使用する港湾施設においては保安対策を強化することが
国際的な約束となりました。

<保安対策の取り組み>
・制限区域の設定
・フェンス・ゲート・照明・監視カメラ等の設置
・訓練の実施
・保安規程の作成

<保安措置の実施対象となる港湾施設>
・旅客船(国際航海船舶)が年間1回以上利用する施設
・500t以上の外航船舶(旅客船以外)が年間12回以上利用する施設

<制限区域について>
・保安措置の実施対象となる港湾施設では、施設及び船舶の保安の確保のため制限区域を設定します。
・制限区域においては、正当な理由なく立ち入ることを禁止します。
 また、港湾業務関係者等日常的に区域内に出入りされる方には許可証を発行し、ゲートで出入管理を行います。


簡単に言えば<密入国・密輸入防止> <国際テロの阻止>を目的とした条約となります。

制限区域への立ち入りは関係者以外、まず無理と言えます。勿論、釣り人も例外ではありません。
ボート等での進入もできません。制限区域の監視はかなり厳しく、仮に進入したら逮捕・摘発は免れません。
(監視者側が不法侵入者の見逃しをした際、罰金刑があるようで、見逃しはありえないという事です)

千葉県でこの条約に当てはまる港は、千葉港木更津港です。
範囲はかなり広く、千葉港・木更津港に属する各市の大きな船着場は全域立ち入りが出来ないと思ったほうが良いです。


実際どの区域が立ち入り禁止なのでしょうか?

<実例> 週末、釣り人が多く見られる千葉中央埠頭の制限区域


波止釣り人にとっては正直ありがたくない条約ですが、遵守すべき条約です。
この条約はあまり知られていないようです。もし、どこかの港へ釣りに行かれる際は
前もって調べておいたほうが無難です。
くれぐれもフェンスによじ登ったり、破壊等をして制限区域内に入らないように注意しましょう。