理事長所信




  

 己を知る。「何か」に挑む時、又は変えるという場合、まずは、自分自身を知らなければならない。生を受けてから現在に至るまでの経緯を。それは、一個人としては勿論、その家族、またその郷土、はたまた国家における歴史までも。どの時代に生まれ、どのような時代背景の中、どういう教育を受け、今の自分を確立しているのか。そして、生を受ける前、両親とその祖先の存在、それを取り巻く環境までも考え、その脈絡と続いてきた、ただ一部分であることを素直に受け取り、大局的な視野で己を観察し知ることである。
 己で考える。あらゆる情報が氾濫交錯している今日では、いかにそれらを取捨選択し、正しい情報を捕らえることが重要である。なお且つ、ひとつの情報を一面的でなく、いかに多面的に捕らえられるか。情報操作されているものを鵜呑みにせず自分の中で一度咀嚼し、その本質を見抜き感じ取れるか。それは、流行という名の大衆迎合に立ち向かい、自分自身の信念を通し考える事を惜しまずに続けることである。
 己が動く。動く前に結果を恐れることなく、ましてやその非難までも考える必要は無い。動かなければ、成功も失敗もないではないか。しかし、誰かに動かされるのではなく、自ら率先して動かなければ、その意味合いも半減するであろう。しかも、自らが動いたことにより、他の一人ひとりが感化され動き始めれば、未知数の力となり大きな結果をもたらすことになろう。
己で責任を負う。ものの良し悪しに関わらず、すべて事柄には責任が生じる。良いときには自分が、悪いときには他が、と結果次第でその対応を変えることなく、常に責任感を持ちながら行動し、真摯に受け止められるようにならなければならない。さらにいえば、他人の結果までも責任を負えるようになるべきである。
 己から継ぐ。今いる自分は、過去から未来への一部分ではあるが、唯一無二の存在でもある。そして受け継いだものを後につなぐ役目も負っている。時の流れを漠然と過ごすことなく、未来への可能性と期待を込めて、後継者を育てていかなければならない。
そこで、まずは己をとことん探求し自分の真の姿を知ることから始め、そこから何ができるか、何の為にやるのかを考え、それにはどう率先して動けばいいのか、そしてその責任を成果に問わず負うと共に反省し、そこで培ったものや経験を、これからを担う世代へ継承させる事業を行いたい。

一、郷土という己。
 己の生き場所である郷土【銚子】を見つめなおすと、自然環境に恵まれ観光資源も豊富であり、認知度は他の街よりもはるかに勝るところである。しかしまだまだそれらを活かしきれずに眠らせているのではないか。そこで郷土活性化活動として、それらの潜在的な要素を活かし、その魅力を引き出せる事業を展開し、全国発信すると共に郷土に対する愛着心を植え付けたい。

一、国家という己。
 国家の未来を担う子供たちの現状を鑑みると、物質的には満ち足りているが、精神的なものが欠落しているのではないか。そこで青少年育成活動として、まず世界における【日本】の現状を再確認し、他国に対し成すべき事を学び、貢献できうる事業を行い、その過程において強靭な精神を身につけ、将来への糧にさせたい。

一、自分自身という己。
 事なかれ主義が蔓延し、いつの日か自分達も慢性的な生活に流されてしまってはいないか。そこで、会員研修活動として、自らの壁を少しでも高く設け挑戦する事業を行い、資質の向上を計り、何事においても率先垂範するような先駆者を育てたい。

一、青年会議所という己。
 構造改革が叫ばれている今、社団法人も見直しの対象に置かれている。それはひとえに公益性が無いものに対しての整理である。そこで我が(社)銚子青年会議所は、本年度より今後必要となるべく「新公益法人会計基準」を取り入れ事前準備すると共に、公益性の高い事業を推し進めたい。
以上の事業に邁進すべく、全会員が一致団結し自発的行動を興し成果を得ること願う。

事業計画
 ・銚子市民映画祭の開催
 ・国際交流を通した青少年育成
 ・公益法人改革への対応
 ・銚子市長選に向け公開討論会の実施


社団法人 銚子青年会議所